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テレビとネットの影響力対決 [テレビ]

テレビ離れを裏付けるデータが公開される

子どもの「テレビ離れ」は本当? 「ほとんど見ない」倍増のデータが公表
ニコニコニュースによりますと、厚生労働相より全国家庭調査結果(2009年調査)が発表され、テレビ・DVDを「ほとんど見ない」と回答した18歳未満の子どもの割合が6・6%となり、2004年に行われた前回調査の2・6%に比べて、2倍以上に増加したことが報じられていました。

ニコニコニュース魚拓
→ 子どもの「テレビ離れ」は本当? 「ほとんど見ない」倍増のデータが公表

テレビを見なくなった原因としてインターネットの普及や娯楽の多様化が挙げられていますが、果たしてインターネットはどれほど浸透してきたのでしょう?





インターネットの普及率


インターネットの普及率は毎年総務省より発表されています。
平成23年版 情報通信白書より引用いたします。
平成23年版 情報通信白書
第3部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

第1節 インターネットの利用動向
1 インターネットの利用動向
(1)インターネットの利用状況
●インターネット利用者数、人口普及率の双方が前年に引き続き増加
 平成22年末のインターネット利用者数は、平成21年末より54万人増加して9,462万人(対前年比0.6%増)、人口普及率は78.2%(前年から0.2ポイント増)となった(図表4-1-1-1)。また、個人がインターネットを利用する際に使用する端末については、モバイル端末での利用者が7,878万人(対前年比1.7%減)、パソコンからの利用者は8,706万人(対前年比2.3%増)となった(図表4-1-1-2)。
平成23年版 情報通信白書の魚拓
→ 第3部 情報通信の現況と政策動向



”平成22年末のインターネット利用者数は、平成21年末より54万人増加して9,462万人(対前年比0.6%増)、人口普及率は78.2%(前年から0.2ポイント増)となった。”

ホンマかいな!?と思ってしまいましたので更に抜き出してみました(笑)

日本の総人口を確認します。
2312xxjinkou.png
(↑クリックで拡大表示します)

総務省ホームページより
→ ホーム > 統計データ > 人口推計 > 人口推計
   (平成23年12月報) (平成23年12月20日公表)


こちらのページにてPDFファイルが配布されています。
→ 平成23年12月報(PDF:255KB)
って、↑ここにもリンクしておきましたけど(笑)


で、上に貼り付けさせて頂きました画像はPDFファイルの一部なのですが、その中で「概算値」だとか「確定値」だとかなんだか紛らわしいのでここではザックリと1億3千万人弱とさせて頂きます。
(「総人口」と「日本人人口」とかの微妙な違いもよく判りませんw)

1億3千万人弱に対して9,462万人がインターネットを利用しているとな?
人口普及率は78.2%はそれほど的外れな数字でもないのか?

インターネット利用者数」という言葉の
インターネット利用」という定義が非常に気になりところであります。

まぁ、人数をキッチリ数えたのではなくある程度のサンプルから導かれた数字であることからも、あまりこの数字を鵜呑みにするのはよろしくないのでしょう。また、インターネットを使ったことがある程度の人もガッツリとディープに活用している人も同じ1人とされていることも考慮に入れる必要があります。
そして、インターネットの情報源というのは、テレビやラジオのチャンネルとは比べ物にならなほどの情報源が存在し、あくまでも利用者が必要な情報にアクセスするという性質は忘れてはいけません。


ふかわりょうさんに投げかけられた岡村隆史さんの言葉


ナインティナインさんのオールナイトニッポン2011年12月22日放送冒頭で岡村さんがふかわさんの発言に対するコメントが、少々反響を呼んでいるようです。



この動画(音声?)の中で言われているふかわさんの発言というのが、この動画のページに書き起こされていましたのでそこから引用させて頂きます。
【ふかわの発言抜粋】 ボクが思うのは、今回の事でスゴく感じたのは、 ヤッパリテレビは時代を映す物では無くなったなって事なんですよ。 本当の時代を映す物はソコに無いなっと。 完全に終わったなと思いました。 コレで。終わったてのは語弊があると思いますけど、 前から言ってんのは色んな情報が錯綜してる中で誰の目線で、 誰の価値観で世の中を見るかって的確に選ばなきゃいけない時代な訳じゃないですか。 テレビの画面を通して、世界を見てたら自分が痛い目にあうって時代になっちゃったなって。 テレビだけを信じて生きてたら、その人がいつか痛い目にあってしまうって言う様な、 テレビというものが決して駄目というと言う事じゃ無いんですよ。 役目が変わったという事、いま、だってわざわざ時代を見る為に映画館行かないでしょ? それと一緒です。映画館が時代を反映してないのと同じ様に、 テレビが時代を映す物じゃなくなって来ているとボクは思います。
→ 【99ANN】ナイナイ岡村ふかわりょうがTVは終わったと言ってましたけどw


上記引用の発言というのがこれもYOUTUBEにございますのでよかったら合わせてご確認下さい。
(引用されている部分は4:20辺りからですが、最後までお聞きいただければ、と思います)




双方の音声をしっかりと聞いていただければ、話題が噛み合っていないことがお判りいただけると思います。岡村さんが「ふかわりょうがね、テレビは終わったってラジオで言ってましたけどもwwwそんなことないなって改めて思いましたねぇ…」と話しだしたキッカケは「家政婦のミタ」最終回の視聴率が40%に届いたことを受けての発言であるのに対して、ふかわさんの話題はテレビというメディアの立ち位置とでも言いましょうか、音声の中では言われていませんでしたがいわゆる「ステルスマーケティング」の是非からこぼれた言葉だったわけです。完全に話題の不一致。

ただ、この岡村さんの発言を深読みしてもいいとするならば「ふかわさんも芸人なんだから、メディア論だとか難しい話をいつまでもムツカシイ顔をして語っていないで、早く「笑顔」の為に出来ることをやっていこうよ!」と、投げかけているのかな?なんて思ったりしてしまいます。27時間テレビで涙を見せたことに対して「相方ごめん。テレビで号泣してしまった…!」と発言したのは、岡村さんなりの芸人のあり方なのかな?なんて思うのです。


視聴率について


「家政婦のミタ」最終回の視聴率が40%を達成した、というのは本当にスゴイことなのだと思います。それは、ビデオリサーチ社の記録を見れば誰もがそう思うことでしょう。
ビデオリサーチの魚拓
→ ドラマ高世帯視聴率番組
(1977年9月26日以降に放送された番組【関東地区】 2011年12月22日現在)

リンク先のランキングをご覧いただけるとお判りいただけますがドラマ高世帯視聴率番組一般劇の歴代同率三位に「家政婦のミタ」最終回が入っているのです。そして、しかも40%を超えるのは今回の「家政婦のミタ」を含めてこのカテゴリーの中では4番組しかないのです。それほど40%という数字は大変なこと、と言えるわけです。また、2003年3月23日(日)放送の日曜劇場・GOOD LUCK!!・最終回以来、久しぶりのランクインであることからも、その難しさが読み取れると思います。

視聴率について、あれこれと眺め始めますと話しがいつまでも終わりませんので(笑)ここでは最後に全局高世帯視聴率番組50を覗いてみて締めくくりとさせていただきたいと思います。

ビデオリサーチの魚拓
→ 全局高世帯視聴率番組50
(視聴率調査開始(1962年12月3日)からの全局高世帯視聴率番組50【関東地区】2010年7月7日現在)

関東地区での限定とはなりますが、総合ランキングのような物といえると思います。そのレベルの高さは50位で49.2%を集めていることからうかがい知ることができます。そんなハイレベルなランキングの中で21世紀に入ってからのランクインが、なんと3番組しかないのです。そして、その3番組のどれもがサッカーワールドカップの試合中継という一致。つまり、21世紀に入ってからというものこの10年とちょっとの間にテレビ局が製作した番組で視聴率50%を達成した番組は存在していないということになります。それ程に高視聴率を達成するのが難しい中、「家政婦のミタ」最終回が40%を達成できたというのは見事!ではないですか。


まとめ


視聴率という数字やインターネット利用者数、人口普及率という数字を並べてそれぞれのメディアの持つ影響力を云々というのは、そもそもお門違いなのではないでしょうか。テレビというメディアとネットというメディアのそれぞれの性質が全く別の方向にあるのですから、数字だけをみてその影響力を比べることなど出来るわけがないのです。
何のソースもなく、あくまでも個人的主観的な感触でありますが、何だかんだ言いましてもまだまだテレビの影響力というのは計り知れないモノがあり、インターネットにはない拡散力を持っていると思います。テレビというのは、スイッチを入れますと何らかの番組が映ります。しかしインターネットというのは、メールマガジンやRSSフィードの購読でもしていない限り、情報から歩み寄ってくることはないのです。
(ポータルサイトには多少の情報が集まっていますがそれは微々たるものでしょう)
そして何より、同じ情報源にどれだけ多くの人が集まることが出来るかどうか?という点を比べますと、そこはインターネットの目指す所ではないのでは?と思うわけです。
(同じ番組を見ている人数と、同じサイトにアクセスしている人数の比較)
学校や職場において世間話をする時、「昨日、あの番組見た?」という会話と「昨日、あのサイト見た?」という会話の噛みあう比率では、まだまだテレビの方が成り立つことが多いと思います。
(数の知れている番組やチャンネルと、無数にある情報源サイト)
今回、厚生労働相が発表されたようにテレビを見ることが習慣となっている人が少なくなっていくことがあったとしても、まだまだその存在がすぐになくなってしまうような事は考えにくいと思います。
マスメディアとインターネットのそれぞれが持つ得手不得手を巧く組み合わせることで、共存していくことがこれからの課題だと思います。テレビ局は、これまでのような羽振りのいい制作費を確保できなくなるかもしれません。しかし、そんな中でも個人には真似のしようのない組織での番組作りをこれからも続けていただき、その存在理由を明確に提示し続けて欲しいものであります。マスメディアにはその組織力を発揮して頂いて、発言力を持ち始めた個人と巧く対峙しつつこれまでのようにはいかないとしても、これからも時代を牽引していくという役目をしっかりと果たしていただきたいなと。

なんだか話が大げさになってしまいましたが(笑)
マスメディアとインターネットは、巧く共存して欲しいと願う今日この頃であります。

スティーブ・ジョブズが描いていた「AppleTVの先」にはどんな世界があったのか
とても気になって仕方ないわけでごじゃりますwww

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