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久しぶりにギターを弾いて感じたこと [Music]

音楽,ギター,練習,バンド,ロック,趣味

わたくし事ではありますが、最近
久しぶりにギターを弾いております。

しばらくまじめに弾いてこなかったわけですが
それでもほんのり感じることがありましたので
ちょっとつらつらとまとめてみたいと思います。
若かりし頃、不純な動機によって手にした
トーカイという日本のメーカー製の「なんちゃってストラト」。

今でも手元に残っている大切なギターであります。

本当に安物で、20年以上前のギターであるにもかかわらず
ビンテージなどという言葉とは無縁のギターです(笑)

それでも、ピックアップを交換していたりして
愛着のあるギターなわけです。

このギターのほかにも数本
そりゃ値段も一桁二桁違うようなものも手に入れましたが
結局手元に残ったのはこの一本でした。

たぶん、安物過ぎて売りようがなかったから(爆)

きっとそんな理由もあってか
手元に残ったのは、人生ではじめて手にした
安物のギターだったわけです。


それでも、フレット音痴ということもなく
演奏には充分につかえるギターではありました。

もっとも、手に入れた当時は演奏する腕のほうに問題があったわけですがwww


そのギターを最近ひざに乗せることが増えてきました。


もちろんちっとも弾けやしません。


毎日弾いていたことなら
ラウドネスの曲をやってみたり
イングウェイに憧れていたりしたものです。
エドワードヴァンヘイレンによだれを垂らしてみたりw

その後、作曲の真似事をするようになり
自分で創ったつもりの曲を当時つるんでいた友人に
聴いてもらっては笑われていたものでした。


いつしか音楽を生業としてみたい…なんて
だいそれた事を考えるようになりまして
人生は下降線をたどっていくんですけどね(爆)


結局、音楽に携わって生きることも出来ず
今では聴く側専門となってしまいました。

それでもギターを弾いた経験は
音楽を楽しむ角度に実に広い幅を与えてくれたのでした。

メロディーのかもし出す味はもちろんのこと
アンサンブルによる縦に切り分けたときの妙技。

リズムの微妙な駆け引きから
演者の吐く息が聞こえてきそうなほどの「間」

そういった微妙なところを楽しめるようになれたのは
間違いなく自分で音楽を奏でるという経験をしていたからこそ。

そんなギターを最近弾いています。

ギターを久しぶりに弾くようになって感じたこと



ギターを久しぶりに弾くようになって感じたことは
楽器の練習は、テクニックに走るのではなく
出来るだけ多くの楽曲を覚えることを最優先にすべき。

そんなことです。

ギター弾けます!って話題になって
その次にくるのは、たいてい「何が弾けるの?」という会話。

そのとき、互いの引ける曲が噛み合えばセッションの話につながるわけです。

「様々なコード進行をマスターしてアドリブで対応できます!」
これでは、楽曲を楽しんでいるとは言い切れない。

当然その技術力や知識は素晴らしいものです。

しかし、確かに楽しめてはいるでしょうが
楽曲というのは、音符の集まりではありません。

その曲に含まれるリズム・メロディー・ハーモニー
それら音楽の三要素だけが音楽ではないからです。

曲には、それぞれの人にそれぞれの思い入れが含まれます。

立ち位置によって、その思い入れは様々です。

しかし、その様々な思い入れが
時を越えて、その場所で共有できるわけです。

昔の曲をセッションするというのは
そんな感傷に浸る場所であってもいいと思うのです。

当然、そのセッションを聴く人にとっても
思い入れの共有は出来るわけです。

しかし、その盛り上がりはやはり
演奏されている方が存分に盛り上がっていればいるほど
聴く方も比例するように盛り上がれるんだと思います。

音楽のチカラ



音楽って、なんだか不思議なチカラを持っていると思います。

その音楽をより深く楽しむためにも
出来るだけたくさんの曲を演奏する。

もちろん、最低限のテクニックは必要です。

しかし、世界最速だとかトリッキーだとか
そんなことにばかり目を向けていると
歳をとって音楽の話になったとき
広い間口をそれなりにカバーしているのと
狭い間口をディープに掘り下げているのとでは
出会いの楽しみが大きく違ってくるんですよね。

どうせならより多くの人とかかわりたいじゃないですか。

だけど、自分はこの路線しか出来ません…となると
同じ路線を共有できる人としか楽しむことが出来ません。

しかし、幅広く経験していれば
多くの人と、音楽に込められた何かを共有できる可能性が高くなる。

そんなことに、今更気づいたんですね。

もっともわたくし、昔から記憶力が悪かったので
新しい曲を覚えるのが苦痛でしかたなかったこともあります。

しかしながら、ひとつのフレーズをいつまでも繰り返し弾くことと
今度はあの曲、次はこの曲…と次々いろんな曲を弾くのとでは
どちらが楽しそうか?なんて聴くまでもないですよね。

もちろん、難しいフレーズが弾ける満足感や優越感も
ひとつのモチベーションではあります。

しかし、そればかりになると音楽の本質を見失う。

わたくしのように…


音楽って、本当にいいものです。

その楽しみをじっくり味わえるように
出来るだけたくさんの曲を弾いてみてください。

楽器で演奏出来る程度にまで繰り返しその曲に触れれば
最近の消耗品と化した、音楽の楽しみ方とは比べ物にならない
音楽の感動を味わうことが出来るようになると思います。


次々と新しい曲に触れるだけでもいけないってことですね。

なんともバランスの難しい話ではありますが
楽器で演奏するという課題を置くことで
ある程度、使い捨て感覚は拭い去れると思います。


どの曲が誰かにとっての名曲になるのか
それは、誰にもわかりません。

シンプルな音楽なんて、少ないコードと
リフレインで構成されていたりもします。

しかし、それが大合唱を生む名曲になることもあるのです。


なんとも不思議なお話ですが
そんな不思議に触れて楽しむためにも
せっかく楽器を手にしたのなら、多くの曲を
弾けるように、目線を変えてみてほしいと思います。


って、当時の自分に言い聞かせたい(爆)

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